『何かを可愛がることと、その何かが感じていることは関係ない?』

私は「コップのふちこさん」は嫌いだ。製品のコンセプト(パンチラOLによる癒し?)が嫌なのと、「彼女が何を考えてるどんな人なのか」っていうのが全然わからないから。

 

私はハムスターみたいな小動物や子犬や子猫があまり好きじゃない。

か弱さと無防備さ。事故や餌のやり忘れなんかでうっかり殺してしまったりするのが怖いし、もし彼らが虐待者にあってしまったら、なおさら簡単になぶり物にされてしまうだろうとか想像してしまうので。

それにTVなんかでもよく見る「カワイ〜!!!」の大合唱とか、大勢で一斉に構おうとするあの感じも嫌い。

私も人並みに子猫をかわいいと思うこともあるし、撫でたり遊んだりした事もあるけど「かまいたい、撫でたい」っていう欲求が先に立って「子犬や子猫の負担」を考えてないなら、それはまずいのでは?と思うので。

 

ちょっと前にたまたまAVを見せてもらう機会があった。

二人の小動物もしくは子鹿みたいな黒目がちのかわいい女の子と男優(画面にはほとんど映ってない)のでてくる3P物で、無防備な裸の女の子達が色々プレイに興じてるわけだけど、私はすぐにすっかり気持ち悪くなってしまった。

これは作品の作りの問題だと思う。女の子達はかわいいしニコニコしてるんだけど、どこか無表情で「何を考えてるのかどんな人なのか」が分からなくて、なにか意思の疎通のできない小動物とかエイリアンとセックスしているような感じがしたこと。

あと、それを見せてくれたのは私のパートナーなわけなんだけど、この人も私の事をこのAV中の彼女達と同じように、つまり性的なオブジェクトとか愛玩動物みたいに考えているのではと思ってしまったのも要因の一つだったと思う。

 

『何かを可愛がることと、その何かが感じていることは関係ない?』

 

人の無防備な姿とか表情は性別問わず「かわいい」ものだと思うのだけど、その「かわいい」とまなざす視線は双方向であってほしいなあ。